インナーマッスルとアウターマッスル、どちらが大事?
こんにちは。
石川県金沢市(もりの里教室、崎浦公民館、円光寺教室)でヨガ教室をやっています、さちです。
春になって暖かくなってきてから、晴れている日はできるだけ自転車通勤しています。
通勤距離は5キロ程度なので近いのですが、坂が3つあるのでなかなか良いトレーニングになります。
最初は激しい息切れできつかった登坂も心肺機能が向上してきた今では随分楽に登れるようになりました。
自転車に乗っていると自分のカラダに様々な新しい気づきがあります。
例えば体幹の使い方。
スポーツタイプの自転車はカラダが前傾姿勢になるため
体幹がしっかりしていないと長時間運転した場合、
腰や背骨、肩や手首に負担がかかりやすく
けがをしてしまう可能性もあります。
そのため私は自転車に乗るとき、肩の力を抜いて脇を締めて体幹を働かせることを意識するのですが、
これが、意識しすぎると体幹を固めた使い方になってしまい、そんなときは手首に負担がきたりしてしまいます。
【体幹を固めるとは。。。。?】
体幹を固めて使うとは一体どういうことかというと、
例えばヨガのポーズ、『プランク(腕立て伏せのポーズ)』がそのような使い方になります。
この『プランク』は体幹トレーニングの基本メニューの一つでプランク=板のように腹筋を固めて、体幹(胴体)を真っすぐ伸ばした姿勢をつくります。
こういった体幹を固めるトレーニングは体幹トレーニングの基本であり必要ではあるのですが、
実際の日常動作や運動動作は、体幹をねじったり、伸ばしたり、縮めたり、様々な方向にカラダを動かします。
ですので、しなやかに動きながら体幹を安定させることが大切です。
【『剛構造』と『柔構造』】
建物の耐震構造の考え方の1つに『剛構造』と『柔構造』というものがあるのですが、
その仕組みが人のカラダの使い方にも当てはまります。
ではこの2つの構造はどのようなものかというと。。。。
剛構造
地震が起きても建物自体は変形せず、建物全体が揺れる。建物の高さを高くするほど上層部の揺れは激しくなり、揺れる力によって建物が折れる可能性がある。
柔構造
地震が起きても建物自体が柔らかくたわみ、下の階から上の階へと順に揺れる。たわみが地震の揺れを吸収するので骨組みにかかる負担が少なく、建物が折れにくい。
※「建築のすべてがわかる本」 藤谷陽悦 他著より
高い建物の場合、剛構造だと衝撃を吸収できないため、建物が折れる危険性が高まり、
柔構造だと衝撃を吸収できるため、建物が折れにくいのです。
【体幹の使い方も同じ】
体幹の使い方も同じことが言えて、体幹を固めるということは剛構造型の体幹にしていることになります。
この状態は衝撃を吸収できないため、相撲、柔道、
筋肉や関節を痛めてしまう可能性があります。(私の自転車の場合は腰・背骨・肩・首・手首などに負担がきてしまいます。)
日常でもちょっとした衝撃で転倒してしまいう可能性があります。
つまりこのカラダの使い方はアウターマッスルで外側を固めて身体を支えており、
余計な緊張をし続けながら姿勢を維持している状態になります。
反対に、柔構造型の建物のようにたわみながら衝撃を吸収できるカラダの使い方ができていると
しなやかに動きながら体幹を安定させることができるのですが、
この状態はインナーマッスルとアウターマッスルを必要最低限使いながら身体を支えている状態になります。
【インナーマッスルとアウターマッスル、どちらが大事?】
ということで、結局のところ、インナーマッスルとアウターマッスル、どちらが大事なのでしょうか。。。?
柔構造型の建物のようなカラダの使い方は、
インナーマッスルとアウターマッスルを必要最低限使いながら身体を支えている状態だとお伝えしました。
ということは、どちらかが大事なのではなく、『どちらも大事』ということになります。
つまり『剛性(アウターマッスル)が悪い』『柔性(インナーマッスル)が良い』ということではなく、
それぞれの状況に応じてそれらを使い分けるようにできることが大切なのです。
それはつまり、『インナーマッスルとアウターマッスル・両者の出力を調整することができる(=どちらも共存できる)カラダの状態になっていけると良い』ということになります☺
そしてインナーマッスルを使うことが出来れば、アウターマッスルも使うことができるようになるのです。
さちヨガではそんな様々なカラダの使い方をお伝えしています♬
運動が久しぶりの方でもどんな方でも、
本気でカラダをよくしたい方は
ぜひ体験レッスンにお越しください(^○^)/
ご参加、お待ちしております(^○^)/
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